ドバイの転職事情と日本との違い。ドバイで重要なのは「その仕事をしていて幸せかどうか」

みなさんこんにちは、Maoです。

最近日本では「生涯現役時代」に突入して、「日本型雇用」という概念がなくなってきています。

企業に入れば一生面倒を見てもらえるという時代から、個人として自分のキャリアや働き方を考えなければいけない時代へと移っていきます。

そして、そんな中で転職をする機会がどんどん増えていくわけですが、今の日本のあり方としては転職を何回もすることはマイナスイメージととらえられます。

「一度入った会社をやめたくても、最低3年は我慢して働くべきだ」

こんなことをよく耳にします。

一方で、ぼくがいま働いているドバイは少し事情が違います。

ドバイは一般的に転職が主流といわれていて、転職をするのは普通。逆に一つの企業に十年以上も働いている方が珍しかったりします。

そんな転職事情が日本とは違うドバイですが、転職をする基準は単純明快。

「その仕事をして幸せかどうか」

その一方で、出稼ぎの外国人が大半を占めるドバイで人を雇うために、安くないお金を払ってビザを発行しなければいけない企業側は、すぐにやめられては困るという苦悩もあります。

今回は、こんな少し奇妙なドバイの労働市場について語っていこうと思います。

「働いていて幸せじゃないなら転職する」という考え

冒頭でも言いましたが、ドバイでの転職する基準は「幸せかどうか」です。

自分のキャリアや給料の問題など、考えなければいけないことはたくさんありますが、根本にはその仕事に対する幸福度があります。

実際、多くの人に仕事をやめることや転職について聞いてみましたが、みんな口をそろえて言うのが、

「働いていて幸せならその仕事を続ければいいし、幸せじゃないならやめればいい」

ということでした。

そして、実際に仕事をやめたとしても、新しい仕事の面接で転職理由を聞かれたときは

「その仕事をしていて幸せじゃなかったから」

と言えば大丈夫なのです。

ぼくの友達にも短い間に何回も転職をしている人はいますが、ドバイにおいては特に大きな問題はないみたいです。

1年間の間に2回転職していても今は政府系の会社で働いています(彼にスキルがあったからという理由もありますが・・・)。

もちろん幸せかどうかという理由だけで転職をしていてはキャリアアップにはつながりませんが、日本に比べて転職がしやすいというのは確かです。

実はぼくもドバイにきて最初に働いたところはたったの4ヵ月で辞めてしまいました。

ですが、新しい仕事先の面接に行ったときにまず最初に言われたのは、

「Are you happy now?(いま幸せですか?)」

でした。

「やりたいことが~~」とか「こういう理由で今の仕事を辞めたいです」というようなものではなく、シンプルに「幸せじゃないから辞めるんだね」という解釈は少しびっくりしましたが、これでいいんだと思います。

ドバイで企業側が気になるのがビザの費用

ドバイで働くにしても、ビザが必要です。

そして、従業員が働くためのビザを支払うのはもちろん採用した企業で、会社やビザの種類にもよりますが2年間で20~30万円ほどかかります。

転職市場というのは労働者にとってはいいかもしれませんが、企業側にとってはあまり喜べないのかもしれません。

これだけのコストを払って雇ったのに半年やそこらで辞められるのは困るという事情もあります。

こういったことのために、企業側はやめる人に対して一定期間UAEで働けないようにできるBAN制度などもありますが、それでも転職する人は多いのです。

※BAN制度に関してはこちらのサイトに詳しく書いてあります(英語)

https://gulfnews.com/guides/ask-the-law/when-can-an-employee-get-a-labour-ban-in-the-uae-1.2183383

日本がドバイを見習った方がいいと思う部分

今の日本では、企業の寿命と人の寿命にねじれがでてきて、今までの日本の終身雇用の制度はなくなり転職や副業など、個人でのキャリアを考える必要がでてきました。

そして、第二新卒や副業解禁などの制度もできて日本も変わりつつありますが、転職や副業をすると裏切り者のように扱われることもまだあります。

また、短い期間で仕事を辞めてしまうと責任不足や忍耐不足ととらえられ、転職に不利になってしまいます。

こんな背景から、残業だらけの辛い仕事でも何年も働かなければならず、過労死や自殺をしてしまうのではないでしょうか。

こんな状態では、はっきり言って効率がいいとは思えません。

日本は、ドバイのように働きたくないのならやめて転職できるような雰囲気づくりをしていく必要があるのではないかと思います。

また、ドバイではエンジニアのような技術者は簡単に転職できるような制度があります。

技術者にBAN制度を適用しないことで彼らによりよい環境で働けるようにし、優秀な技術者を囲っておけるようにしています。

このように、ドバイでは転職における障壁が低いので、転職エージェントはあっても転職コンサルタントがドバイではあまり主流ではないのではないでしょうか。

一方で、日本のようなエンジニアに毎日の残業に低い給料で働かせ転職していい職場に行きにくい環境では、優秀なエンジニアは海外へどんどん逃げて行ってしまいます。

これでは日本は衰退していくばかりなのではないでしょうか。

日本はいままでの制度を考え直し、変わっていかなければいけない時だと思います。